第137回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

防災・水文部門[Forest Disaster Prevention and Hydrology]

日付 2026年3月17日
開始時刻 ポスター発表
会場名 多目的ホール
講演番号 PJ-9
発表題目 築山を用いた降雨下の微地形変化に関する野外実験
Field Experiment on Microtopographic Changes Under Rainfall Using Artificial Hills
所属 京都大学
要旨本文  土壌侵食の主な要因である雨滴侵食は、雨滴衝撃による侵食作用と、その後の地表流等による運搬、堆積作用を通じて進行する。土壌侵食と雨滴衝撃との関係を扱った既往研究では、斜面下方で回収された流亡土量を侵食量と定義しているが、これには斜面途中での堆積など侵食後の過程が混在し、侵食過程そのものの評価は困難である。本研究では、野外に築山を作製し、降雨や時間経過に伴う形状変化を3次元で詳細に計測し、侵食過程に着目してメカニズムを調べることを目的とした。 コンパネ上に小粒赤玉土と砂でそれぞれ築山を作製し、約2か月間で20回の計測を行った。得られた点群データについて差分解析を行い、2回の計測間のz座標の差分が負になった部分の体積を侵食量とした。付近で計測されている各種気象観測データと侵食量との関係を調べ、侵食を起こす要因を推定した。解析の結果、侵食量は10分雨量の2乗の積算値と表面が乾燥していた期間の長さにより説明された。よって、表面侵食は雨滴の衝突による飛散と乾燥に伴う土粒子間結合の弱化に起因する重力移動によって起こると推定でき、降雨時の雨滴作用に加えて乾燥期間の長さも侵食に重要であることが示唆された。
著者氏名 ○普神紗良1 ・ 小杉賢一朗2
著者所属 1京都大学農学部 ・ 2京都大学大学院農学研究科
キーワード 表面侵食, 雨滴衝撃, 三次元計測
Key word Surface erosion, Raindrop impact, 3D measurement