第137回日本森林学会大会 発表検索
講演詳細
防災・水文部門[Forest Disaster Prevention and Hydrology]
| 日付 | 2026年3月18日 |
|---|---|
| 開始時刻 | ポスター発表 |
| 会場名 | 多目的ホール |
| 講演番号 | PJ-72 |
| 発表題目 | 大起伏の付加体における層理構造による流域水文プロセスの直接・間接的制御 Direct and indirect bedding controls on catchment hydrology in a high-relief accretionary complex |
| 所属 | 筑波大学 |
| 要旨本文 | 大起伏で大規模地すべりが頻発する付加体堆積岩山地の大井川水系を対象に、10-1_100 km2スケールの流域における層理構造による流出制御機構を実証的に検討した。16流域での多時期スナップショット観測の結果、無降雨時の比流量の空間変動は限定的であった。これは層理面傾斜が地形勾配を一貫して上回る条件下で、受け盤・流れ盤といった斜面タイプを問わず、高角層理が深部への直接的な涵養経路として機能し、基底流出を平準化させている可能性を示唆する。対照的に、水文指標の時間変動解析からは、流れ盤卓越流域は受け盤卓越流域よりも流出緩衝能力が低い傾向が判明した。この傾向は先行降雨量の多い湿潤条件下で顕著になり、流れ盤構造に規定された地すべり変動体の動的な排水ネットワークが、間接的な制御因子として機能していると考えられる。以上より、当該スケールにおける山地水文応答は、直接的な層理主導の涵養と間接的な地すべり駆動の排水が相互作用する構造地盤システムによって本質的に規定されていると推察される。 |
| 著者氏名 | ○山川陽祐1 ・ 輿水康二2 ・ 内田太郎1 |
| 著者所属 | 1筑波大学生命環境系 ・ 2内閣府 |
| キーワード | 層理構造, 流域水文, 付加体, 大起伏, 地すべり |
| Key word | Bedding structure, Catchment hydrology, Accretionary complex, High-relief, Landslide |