第137回日本森林学会大会 発表検索
講演詳細
防災・水文部門[Forest Disaster Prevention and Hydrology]
| 日付 | 2026年3月18日 |
|---|---|
| 開始時刻 | ポスター発表 |
| 会場名 | 多目的ホール |
| 講演番号 | PJ-65 |
| 発表題目 | 常陸太田試験地における皆伐後の栄養塩流出変動に基岩地下水が与える影響 Effect of bedrock groundwater on nutrient runoff changes after clear-cutting at the Hitachiota Experimental Watershed |
| 所属 | 森林総合研究所 |
| 要旨本文 | 森林伐採による栄養塩(NO3-)流出濃度変動のタイミングやピークは流域によって異なり、その影響は未だに予測が難しい。その要因の一つとして水文過程の複雑性、特に基岩地下水流出の影響が考えられる。本研究では2024年3月~5月にスギ・ヒノキ林が皆伐された常陸太田試験地HA流域において、土壌水 (10cm)、表層地下水(3-5m)、基岩地下水(30-50m) 、渓流水を採取し、伐採後の水質変動とEnd member mixing analysis(EMMA)を用いた水の混合過程の解析から基岩地下水が与える影響を評価することを目的とした。渓流水NO3-濃度は、伐採前期間は平均60μmol/lであったが、伐採から1年後に150μmol/lに上昇した。土壌水は伐採直後に1000μmol/lに急上昇したが、夏季にほぼ0に低下した。表層地下水は伐採後半年から上昇し、150μmol/l程度に達した。基岩地下水は伐採から1年後に00μmol/lまで上昇した。渓流水のNO3-濃度変動のタイミングは深度30mの基岩地下水の濃度変動と対応しており、EMMAを用いた流出起源解析の結果とも整合した。これらの結果から、伐採後の流出NO3-濃度変動には基岩地下水でのNO3-濃度形成と渓流水への流出寄与が大きく影響していると考えられる。 |
| 著者氏名 | ○小田智基1 ・ 岩上翔1 ・ 久保田多余子1 ・ 徳地直子2 ・ 横部智浩2 ・ 曹越3 ・ 戸田浩人3 ・ 中村高志4 |
| 著者所属 | 1国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所森林防災研究領域 ・ 2京都大学フィールド科学教育研究センター ・ 3東京農工大学大学院農学研究院 ・ 4山梨大学大学院 総合研究部 工学域 |
| キーワード | 皆伐, 硝酸態窒素, 基岩地下水, 滞留時間 |
| Key word | Clear-cut, Nitrate, Bedrock groundwater, Residence time |