第137回日本森林学会大会 発表検索
講演詳細
防災・水文部門[Forest Disaster Prevention and Hydrology]
| 日付 | 2026年3月18日 |
|---|---|
| 開始時刻 | ポスター発表 |
| 会場名 | 多目的ホール |
| 講演番号 | PJ-60 |
| 発表題目 | 熱帯乾燥常緑林の森林劣化がCO2/H2O収支に及ぼす影響について Impact of forest degradation on seasonal and annual variations in the CO2/H2O exchange in tropical dry evergreen forests |
| 所属 | (国研)森林研究・整備機構 |
| 要旨本文 | カンボジア王国を南北に縦断して流下するメコン川の西岸には、熱帯雨林さながらの常緑林が繁茂していたが、近年は違法的な伐採と風衝による倒木の頻発のために、劣化の進行が顕著になってきている。そこで本研究では、森林劣化の進行前(2011-12年および2013-14年)と進行中(2023-24年)の両期間に得られた観測データから、NEP(純生態系生産量)とuWUE値(=(総一次生産量)×(飽差)0.5/(蒸発散量))を算出し、これらの季節変動の比較を行った。上層木の落葉量が大きかった2011-12年では、乾季前半のNEPは±0近傍を推移し、その後の雨季にCO2吸収が大きく卓越した。2013-14年は乾季前半からCO2吸収が卓越し、その結果2011-12年よりもNEP積算値が大きくなった。uWUE値から推定される植生の水利用効率は、2011-12年では乾季後半~雨季に大きくなる傾向がみられたものの、2013-14年は2011-12年よりも全般的に大きい値となった。一方、2023-24年の年間のNEP積算値の変動は、2011-12年と2012-13年との丁度中間を推移しており、森林劣化が当該森林の年間のCO2固定能に及ぼす影響の大きさは、現状では森林が健全な状況下での植物季節の変動範囲に入っていることが明らかになった。 |
| 著者氏名 | ○清水貴範1 ・ 飯田真一2 ・ 壁谷直記3 ・ 宮沢良行4 ・ 伊藤江利子5 ・ 田中憲蔵6 ・ 植山雅仁7 ・ 玉井幸治1 ・ 大貫靖浩8 ・ 清水晃3 |
| 著者所属 | 1国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所森林防災研究領域 ・ 2国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所北海道支所 ・ 3国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所九州支所 ・ 4琉球大学農学部 ・ 5国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所関西支所 ・ 6国際農林水産業研究センター ・ 7大阪公立大学農学部 ・ 8国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所立地環境研究領域 |
| キーワード | CO2/H2Oフラックス観測, 森林劣化, 熱帯乾燥常緑林, 水利用効率 |
| Key word | CO2/H2O flux observation, Forest degradation, Tropical dry evergreen forest, Water use efficeiecy |