第137回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

防災・水文部門[Forest Disaster Prevention and Hydrology]

日付 2026年3月18日
開始時刻 ポスター発表
会場名 多目的ホール
講演番号 PJ-55
発表題目 トリチウムを利用した森林樹木の吸水深度に関する推定手法の検討
An examination of a method for estimating the water uptake depth of forest trees using tritium
所属 (公財)環境科学技術研究所
要旨本文 本研究では、湿潤温帯地域における森林樹木の吸水深度を推定するために、土壌及び樹木枝の自由水中トリチウム濃度を用いる手法を検討した。東北地方(青森県上北郡)の渓畔林、山地林及び海岸林において土壌試料及び上層木の枝試料を採取した。2024年8月~10月の期間に各林内3か所から土壌及び枝試料を採取した。これらの土壌及び枝試料について凍結乾燥装置により自由水を回収し、蒸留及び電解濃縮操作を行った後、液体シンチレーションカウンターを用いてトリチウム濃度を測定した。各林分における土壌間隙水のトリチウム濃度は最表層で最も高く、深さ10~20 cmまで深さに伴う減少傾向が見られた。また、枝自由水のトリチウム濃度は表層付近の土壌間隙水の濃度と同程度であったが、それ以深の土壌間隙水の濃度とは一致しなかった。したがって、この地域の森林樹木は夏から秋にかけて主に表層付近(深さ10 cmまで)の土壌間隙水を利用していると考えられた。本研究は、青森県からの受託事業により得られた成果の一部である。
著者氏名 ○今田省吾1 ・ 永井勝1 ・ 柿内秀樹2
著者所属 1環境科学技術研究所環境影響研究部 ・ 2環境科学技術研究所トリチウム研究センター
キーワード トリチウム, トレーサー, 真空乾燥法, 液体シンチレーションカウンター, 木部水
Key word tritium, tracer, vacuum drying method, liquid scintillation counter, xylem water