第137回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

防災・水文部門[Forest Disaster Prevention and Hydrology]

日付 2026年3月18日
開始時刻 ポスター発表
会場名 多目的ホール
講演番号 PJ-42
発表題目 林学・森林学は森林火災の何をどう問うてきたか:文献レビューからの考察
What Questions Have Forestry and Forest Science Asked about Forest Fires and How? Insights from a Literature Review
所属 京都大学
要旨本文 2025年2月末から発生した大船渡市山林火災は、延焼面積が市域の約1割に相当する3,370haに及ぶなど、甚大な被害をもたらした。従来、森林火災の発生研究および被害面積は縮小傾向で推移しており、複数の集落を巻き込むこれほどまでに大きな山林火災は、現代の森林学が経験したことのない事象である。本報告では、戦前から現代までの林学・森林学分野において森林火災の何がどう問われ、述べられてきたかをレビューする。戦前期の森林保護学の文献には、森林火災の原因や延焼様式、メカニズムなどが具体的かつ厚く述べられている。一方、戦後の文献の記述は簡潔であり、森林火災にほとんど触れないものも存在する。これは、森林火災の件数・面積が減少してきたことに加え、林学・森林学(特に森林保護学)の性格が、林業実務のための応用知識体系から生態学をベースと基礎科学的なものに変化したことが影響していると考えられる。世界各地での大規模森林火災の続発と、国内での未曽有の森林火災被害を目前に、これからの森林学は森林火災のなにをどう問うのかを改めて考えたい。
著者氏名 ○峰尾恵人
著者所属 京都大学化学研究所
キーワード 林野火災, 文献レビュー, 歴史的接近
Key word forest fire, literature review, history approach