第137回日本森林学会大会 発表検索
講演詳細
防災・水文部門[Forest Disaster Prevention and Hydrology]
| 日付 | 2026年3月18日 |
|---|---|
| 開始時刻 | ポスター発表 |
| 会場名 | 多目的ホール |
| 講演番号 | PJ-41 |
| 発表題目 | 2025年大船渡市林野火災跡地における森林土壌の浸透特性の評価 Infiltration Characteristics of Forest Soils Following the 2025 Ofunato Wildfire |
| 所属 | 森林総合研究所 |
| 要旨本文 | 2025年2月に岩手県大船渡市で発生した林野火災では、地表火を主体に一部で樹冠火も確認され、森林土壌の浸透特性への影響が懸念された。本研究では、焼損程度や地形の異なる複数地点および未被災地を対象に、火災後の焼損状態が大きく変化していないと考えられる2025年7月から9月にかけて、シングルリング法で浸透能を評価した。その結果、多くの斜面では顕著な低下は認められない一方で、限定的ながら明瞭な低下を示す地点が存在し、これらの地点では断面中に粘土状層の形成や細粒有機物の充填が観察された。これらの堆積物は、灰や炭化リター、微細な鉱物粒子などが地中へ移動・集積することで、上部鉱質土の孔隙を選択的に閉塞し、局所的な低透水層として機能している可能性がある。このような孔隙閉塞は、降雨時に地表付近で水の滞留や表面流の発生を促し、土砂流出リスクを高める要因となり得る。林野火災後の浸透能低下には複数要因が関与し得るが、シングルリング法は飽和条件下であるため撥水性や表面シールの影響評価には必ずしも適さない。一方で、土壌内部の透水特性に関わる孔隙閉塞については、本手法により現地条件下で重点的に評価できる可能性が示された。 |
| 著者氏名 | ○岡本隆1 ・ 萩野裕章1 ・ 延廣竜彦1 ・ 大澤光2 ・ 玉井幸治3 |
| 著者所属 | 1国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所東北支所 ・ 2国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所北海道支所 ・ 3国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所森林防災研究領域 |
| キーワード | 林野火災, 浸透能, 土砂流出, 土壌侵食 |
| Key word | Wildfire, Infiltration rate, Sediment runoff, Soil erosion |