第137回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

防災・水文部門[Forest Disaster Prevention and Hydrology]

日付 2026年3月17日
開始時刻 ポスター発表
会場名 多目的ホール
講演番号 PJ-20
発表題目 冷温帯林における植生と地下水位および河川水質との関係について
Relationship of vegetation to groundwater levels and stream water chemistry in a cool-temperate forest
所属 公立千歳科学技術大学
要旨本文 地震等の災害によって生じた斜面崩壊は森林の植生や土壌を損失させ、地下部の水移動の変化を通して、降雨流出特性に影響する。しかし、冷温帯の森林源頭部において、崩壊による部分的な植生と土壌の損失が降雨流出特性に及ぼす影響はわかっていない。この影響を解明するため、頗美宇川上流域の面積1 ha程度の非かく乱流域(WS1)と崩壊地を擁する流域(WS2、崩壊面積率16%)において2024年8月に生じた日降雨量2.4 mmの降雨イベントを対象に、雨量、河川流量、および地下水の観測を行った。また、自動採水機による河川水の24時間連続採水を実施し、モリブデン黄法によりそれらのケイ酸塩濃度を分析した。最大ピーク流量は両流域ともに10分間雨量の最大ピークから30分後に現れた。また、地下水位のピークは流域ともに10分間雨量の最大ピークから20分後に現れた。一方、河川水のケイ酸塩濃度はWS1のほうがWS2よりも高い値を示した。これらの結果は、小規模な降雨イベントでは流出応答時間が部分的な植生損失には影響されないが、河川水への地下水の寄与が植生状態に応じて変化する可能性があることを示す。本発表では他の降雨イベントの解析結果についても報告する。
著者氏名 ○_橋秀明 ・ 井手淳一郎 ・ 瀬川七海 ・ 小笠原大希
著者所属 公立千歳科学技術大学理工学部
キーワード 地下水, SiO2, 斜面崩壊
Key word groundwater, Silicon Dioxide, slope failure