第137回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

防災・水文部門[Forest Disaster Prevention and Hydrology]

日付 2026年3月17日
開始時刻 ポスター発表
会場名 多目的ホール
講演番号 PJ-15
発表題目 生育基盤中の石礫がタブノキ根系の引き抜き抵抗力に与える影響
The Effect of Stones and Gravel in the Growth Base on the Pull-Out Resistance of Roots of Machilus thunbergii
所属 東京農業大学大学院
要旨本文  海岸林の防災効果には植栽木の根系による土壌補強強度が大きく関わるため、海岸林造成時には根系の健全性を保つ上で盛土の実施が推奨される。一方、盛土で使用する客土には石礫が含まれることがあるため、これまで富山県の入善海岸防災林にて、盛土された生育基盤中の石礫が立木の引き倒し抵抗力に与える影響を検討してきた。本研究では、さらに生育基盤中の石礫が根系自体の土壌補強強度に与える影響の解明を目的とし、同海岸林にて2012年及び2013年に植栽されたタブノキの根系分布を観察すると共に、水平根の引き抜き試験を実施した。石礫の少ない対照区ではDBH6.3 cm、石礫区ではDBH11.3 cmの個体を対象とした。対照区で72本(根直径1.0~29.6 cm)、石礫区で159本(根直径1.0~53.7 cm)の水平根を確認し試験に供した。その結果、石礫区では対照区と比べ水平根がより深い箇所にも分布していた。石礫区では透水性が対照区よりも高い(佐々木ら, 2025)ことから、透水性が根系の伸長に影響している可能性が示唆された。一方、根直径と引き抜き抵抗力との関係では、石礫の有無による差異は認められなかった。
著者氏名 ○佐々木綾香1 ・ 佐藤貴紀2 ・ 橘隆一2
著者所属 1東京農業大学大学院地域環境科学研究科 ・ 2東京農業大学地域環境科学部
キーワード 海岸林, 根系引き抜き試験, 生育基盤, タブノキ
Key word Coastal Forest, Root Pull-Out Test, Growth Base, Machilus thunbergii