第137回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

立地部門[Forest Environment]

日付 2026年3月17日
開始時刻 ポスター発表
会場名 多目的ホール
講演番号 PI-6
発表題目 人工林の管理状態が土壌炭素蓄積に及ぼす影響
Effects of forest management practices on soil carbon stocks in plantations
所属 東京大学
要旨本文  近年の日本では、林業経営の低迷などを背景に、森林管理が十分に行われない人工林が増加している。このような人工林の管理不足は、植生、土壌特性、分解活性、枯死木・リター供給量などの変化を介し、森林土壌の炭素蓄積に影響を及ぼす可能性がある。これらを背景に、人工林の管理状態が森林土壌の炭素蓄積に与える影響を解明することを目的に、3つの管理状態区分(最新施業年が1970年前後/2000年前後/2010年前後以降)を主要な人工林樹種3種(スギ/ヒノキ/カラマツ)に対してそれぞれ設け、計9区分で深度別に土壌炭素蓄積を調べた。統計解析の結果、管理不足によって土壌炭素蓄積は、カラマツで最大32.2%の減少を示し、深度25-30cmでの減少は有意であった。また、10cm以深において最終施業年の影響は樹種によって有意に異なった。カラマツでの土壌炭素蓄積の減少は枝打ちや間伐による落枝供給量が減少したことによって、樹種間の差は落枝・リターの分解特性によってそれぞれ生じたと考えられる。この結果から、植栽樹種によっては、森林管理の不足が土壌炭素蓄積を減少させる可能性が示唆される。
著者氏名 ○尾内千紘 ・ 平尾聡秀
著者所属 東京大学大学院農学生命科学研究科
キーワード 人工林, 土壌炭素蓄積, 森林施業
Key word plantation, soil carbon stocks, forest management