第137回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

立地部門[Forest Environment]

日付 2026年3月17日
開始時刻 ポスター発表
会場名 多目的ホール
講演番号 PI-5
発表題目 シラカンバ林とミズナラ林における窒素沈着量の樹種間差の要因解析
Analysis of Inter-Specific Differences in Nitrogen Deposition in Birch and Oak Forests.
所属 公立千歳科学技術大学院
要旨本文 北海道は国内有数の畜産地帯であり、家畜由来のアンモニアを主とする反応性窒素が周辺森林へ多量に沈着している。過剰な窒素負荷は森林生態系に影響を及ぼす可能性があることから、樹種ごとの沈着・吸収特性を把握することは重要である。本研究では、北海道の畜産地帯周辺林において主要な落葉広葉樹であるシラカンバ林とミズナラ林を対象に、窒素沈着量の樹種間差とその要因を検討することを目的とした。北海道千歳市の森林を調査地とし、貯留型採水装置を用いて林外雨、樹冠通過雨および樹幹流を観測し、溶存無機態窒素(DIN)沈着量を算出した。さらにCanopy Budget Model(CBM)を用いて樹冠部におけるアンモニア吸収量を推定した。また、半球写真から算出した開空度を用いて樹冠構造とDINの関係を解析した。その結果、DIN沈着量はミズナラ林に比べシラカンバ林で小さかった。着葉期(5~9月)にはシラカンバ林の方で開空度が小さく、樹冠がより閉鎖しており、樹冠部でのアンモニア吸収量が大きかった。これらのことから、樹冠構造と生理的吸収特性の両面によりDIN沈着量の樹種間差が生じていると考えられた。
著者氏名 ○加藤雅悠1 ・ 井手淳一郎2 ・ 篠塚賢一3 ・ 今村直広4
著者所属 1公立千歳科学技術大学院 ・ 2公立千歳科学技術大学理工学部 ・ 3岐阜大学環境社会共生体研究センター ・ 4国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所北海道支所
キーワード 窒素沈着, 樹冠通過雨, 樹幹流, NH__, NO__
Key word Nitrogen Deposition, ThroughFall, StemFlow, ammonium, nitrate ion