第137回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

立地部門[Forest Environment]

日付 2026年3月17日
開始時刻 ポスター発表
会場名 多目的ホール
講演番号 PI-4
発表題目 環境条件が植物土壌相互作用に与える影響 徳島スギ林土壌のカルシウム貯蔵
Effects of Environmental Conditions on Plant-Soil Interactions: Calcium Storage in Soils of Cedar Forests_in Tokushima
所属 名古屋大学
要旨本文 樹木は土壌との相互作用を通じて土壌の理化学性を変化させる。スギは、土壌深部から吸収したカルシウムをリターとして表層土壌に還元し交換性の形態で蓄積することで、表層土壌の酸緩衝能を上昇させるが知られている。これまで我々は、関西地域のスギ人工林において、酸緩衝能の高い(High-ABC)土壌では20年間で酸緩衝能がさらに上昇したが、酸緩衝能の低い(Low-ABC)土壌ではさらに低下したことを明らかにした。スギの樹種特性が発揮されるかは持続的な人工林施業に重要であり、関西と異なる環境条件の地域でもその不偏性を検討する必要がある。本研究では、急峻な山地かつ多雨地域の徳島県の酸緩衝能の異なるスギ人工林4林分で26-28年後の土壌リサンプリング調査を実施した。調査期間中の年降水量は、関西は1216-1884mm、徳島は2567-3380mmであった。その結果、交換性塩基濃度は、・徳島内ではLow-ABCよりHigh-ABCで大きく、・Low-ABC内では関西と徳島で同程度であり、・徳島High-ABCにおいては、深度方向では表層で大きく、現在と30年前では現在で小さかった。したがって、植物土壌相互作用は塩基蓄積の支配要因であるが、降水の影響も無視できないと考えられた。
著者氏名 ○武居和秀1 ・ 佐藤大地2 ・ 平野恭弘3 ・ 山下満4 ・ 藤井栄5 ・ 岡本透6 ・ 谷川東子2
著者所属 1名古屋大学農学部 ・ 2名古屋大学大学院生命農学研究科 ・ 3名古屋大学大学院環境学研究科 ・ 4兵庫県立工業技術センター ・ 5徳島県立農林水産総合技術支援センター ・ 6国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所
キーワード 森林土壌, スギ人工林, 酸緩衝能, カルシウム, 徳島
Key word Forest Soil, Japanese Cedar Plantation, Acid Buffering Capacity, Calcium, Tokushima