第137回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

立地部門[Forest Environment]

日付 2026年3月18日
開始時刻 ポスター発表
会場名 多目的ホール
講演番号 PI-21
発表題目 スギ人工林の20年間の成長にともなう渓流水質の変化
Stream water quality changes in a Japanese cedar (Cryptomeria japonica) watershed over a 20-year period
所属 福島大学
要旨本文 近年気候変動が顕在化しており,森林施業による渓流水質への変化に影響を与える可能性が考えられるが,気候変動と森林施業の相互作用については未解明である。本研究では,22年間の気象条件の変化が林齢と水質の関係に与える影響を明らかにすることを目的とした。調査は,和歌山・奈良県県境の護摩壇山周辺に位置する集水域単位で林齢の異なるスギ人工林である。2024~2025年に15~62年生までのスギ人工林集水域34地点で渓流水質を測定した。また,2002年に同一集水域で観測されたデータと比較した。2002年で示された硝酸イオン(NO3-)濃度と林齢の関係は,皆伐直後にNO3-濃度が最大となり,林齢の増加とともに濃度が低下するものであった。それから22年が経過した2024年の渓流水NO3-濃度は,当時から林齢が増加しているのにも関わらず35年生以上のほとんどの集水域で22年前よりも高い濃度が検出された。この間,平均気温の上昇や年降水量・降雨強度の増加が見られ,気象条件の変化が渓流水NO3-濃度の上昇を招くことが示唆された。
著者氏名 ○福島慶太郎1 ・ 村田悠1 ・ 徳地直子2
著者所属 1福島大学食農学類 ・ 2京都大学フィールド科学教育研究センター
キーワード 渓流水質, スギ人工林, 長期変化
Key word stream water quality, Japanese cedar plantation, long-term change