第137回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

立地部門[Forest Environment]

日付 2026年3月17日
開始時刻 ポスター発表
会場名 多目的ホール
講演番号 PI-2
発表題目 S K-edge XANESによる森林土壌に蓄積されたイオウ化合物の形態解析
Analysis of Sulfur Compound Forms Accumulated in Forest Soils Using S K-edge XANES
所属 名古屋大学大学院
要旨本文 大気汚染物質の1つであるイオウ化合物の排出量は近年減少傾向にあるが、過去に大量に降下したイオウは現在も土壌に蓄積し、長期的な環境影響が懸念されている。我々は、越境大気汚染の影響を強く受けてきた新潟県・加治川集水域土壌を対象に、湿式法による形態分析を行ってきた。その結果、国内汚染源による早期かつ大量のイオウ負荷を受けてきた岐阜県・伊自良湖集水域の既報値と比較して、加治川土壌では全イオウ、吸着態硫酸イオン、鉱物結合型有機態イオウの含量が著しく低いことが示された。一方で、両集水域が受けた累積的なイオウ負荷量に大きな差はなく、負荷ピークの時期には約30年の差が存在する。このことから、イオウ負荷を受けた経過時間が短い加治川土壌では有機態イオウの分解が十分に進行しておらず、伊自良湖土壌に比べて「鉱物表面と親和性の高い分解程度の進んだ形態」へ有機態イオウがあまり移行していないとの仮説を導いた。そこで本研究では、有機態イオウの分解進行に伴いイオウの酸化数が高くなる点に着目し、イオウの酸化状態が識別可能なS K-edge XANES分析を両土壌に対して実施した結果を報告する。
著者氏名 ○塩出晏弓1 ・ 佐_裕之2 ・ 山下満3 ・ 諸橋将雪2 ・ 四柳宏基2,4 ・ 杉山暁史5 ・ 藪崎志穂6 ・ 今矢明宏7 ・ 高濱謙太朗8 ・ 谷川東子1
著者所属 1名古屋大学大学院生命農学研究科 ・ 2アジア大気汚染研究センター ・ 3兵庫県立工業技術センター ・ 4新潟県 ・ 5京都大学生存圏研究所 ・ 6総合地球環境学研究所 ・ 7国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所立地環境研究領域 ・ 8名古屋大学全学技術センター
キーワード S-K吸収端XANES, イオウ沈着, 大気汚染, 森林土壌
Key word S K-edge XANES, Sulfur deposition, Air pollution, Forest soil