第137回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

立地部門[Forest Environment]

日付 2026年3月17日
開始時刻 ポスター発表
会場名 多目的ホール
講演番号 PI-10
発表題目 山口県と沖縄県の森林における雨水・渓流水質の長期比較
Long-term comparison of rainwater and stream water quality in forests of Yamaguchi and Okinawa prefectures
所属 福島大学
要旨本文 日本海側や瀬戸内海沿岸地域の森林生態系では、大陸から越境輸送される黄砂や化石燃料由来の大気汚染物質の影響を受けることが知られている。近年、中国における大気汚染対策の進展により大気質の改善が報告されているが、日本の降雨水質や森林渓流への影響については観測事例が少なく、実態は十分に解明されていない。本研究では、越境輸送の影響が強いと考えられる瀬戸内海西側の森林と、影響が比較的少ないと考えられる沖縄県の森林を対象に、森林に流入する物質量の長期的変化や、それが渓流水質に与える影響を明らかにすることを目的とした。2012年から現在までの林外雨および森林渓流の水質分析を行い、水質の長期変化について解析を行った。その結果、沖縄に比べて瀬戸内の森林において、春季に黄砂由来と考えられる非海塩性Caの流入量が多くなる傾向が見られた。一方で、どちらの森林においても、化石燃料由来で生成するNO3-の流入量および渓流水NO3-濃度の経年変化に明確な傾向は認められなかった。発表では、後方流域線解析を用いて両地域における降水や渓流水質の時間的変化に大陸からの越境輸送が及ぼす影響についてさらに検討する予定である。
著者氏名 ○郡司萌々花1 ・ 福島慶太郎1 ・ 高嶋敦史2
著者所属 1福島大学食農学類 ・ 2琉球大学農学部附属亜熱帯フィールド科学教育研究センター
キーワード 長期変化, 水質, 越境汚染, 大気汚染, 黄砂
Key word Long-term trend, Water quality, Transported pollution, Air pollution, Asian dust