第137回日本森林学会大会 発表検索
講演詳細
生理部門[Tree Physiology]
| 日付 | 2026年3月17日 |
|---|---|
| 開始時刻 | ポスター発表 |
| 会場名 | 多目的ホール |
| 講演番号 | PG-9 |
| 発表題目 | クスノキのエンボリズム発生に関する樹冠と幹部の差異 Differences in embolism between crown and stem in Cinnamomum camphora |
| 所属 | 神戸大学大学院 |
| 要旨本文 | 樹木の通水組織における気泡の発生は、通水阻害(エンボリズム)を引き起こす現象であり、乾燥ストレスや枯死との関係が報告されている。林冠を構成する成木では、幹部に比べて樹冠部は地面からの水輸送距離が長く、蒸散が活発な部位である。この垂直方向の差異は、エンボリズムの発生にも影響すると考えられ、両部位の比較は個体全体の通水機構を理解する上で重要である。本研究では、気泡発生に伴う弾性波(Acoustic emission, AE)に着目し、樹冠および幹部におけるAEの連続計測から、両部位のエンボリズムの発生パターンおよび発生要因の差異を検討した。実験は神戸大学構内に植栽された樹高8.5 mのクスノキを対象とした。樹冠部と幹部において、2021年9月~11月にAE発生数および樹液流速度を計測し、発生パターンを気象データと併せて解析した。AEの発生数は樹冠部で大きく、日中に集中した。またAEの発生は部位・昼夜に関わらず、樹液流速度によって説明された。AEの発生要因であった樹液流速度についてGAM解析した結果、夜間では部位によらず大気飽差、風速、先行降雨指数が有意な変数として採択され、樹冠部における先行降雨指数を除いて、それらは正の効果を示した。 |
| 著者氏名 | ○小切壮仁 ・ 東若菜 ・ 黒田慶子 |
| 著者所属 | 神戸大学大学院農学研究科 |
| キーワード | キャビテーション, 水分生理, 樹液流, 風速, アコースティックエミッション |
| Key word | cavitation, water relation, sap flow, wind velocity, acoustic emission |