第137回日本森林学会大会 発表検索
講演詳細
生理部門[Tree Physiology]
| 日付 | 2026年3月18日 |
|---|---|
| 開始時刻 | ポスター発表 |
| 会場名 | 多目的ホール |
| 講演番号 | PG-20 |
| 発表題目 | 冷温帯落葉広葉樹林における稚樹の葉と幹の機能形質間関係 Relationships among leaf and stem functional traits of saplings in a cool-temperate deciduous forest |
| 所属 | 森林総合研究所 |
| 要旨本文 | 近年の気候変動問題から、環境変化に伴う樹木群集の動態予測は喫緊の課題となっている。各樹木種の生態学的特徴を反映する機能形質を用いたアプローチによる動態予測が各地で試みられてきたが、統一的な見解は得られていない。本研究は、北茨城の冷温帯落葉広葉樹林である小川試験地の稚樹動態を理解する前段階として、稚樹の機能形質間関係を理解することを目的とした。本調査地の既存データを基に稚樹段階の優占種22種を選定し、各種の稚樹1~3個体から幹サンプルを採取した。湿乾重測定や木口面切片の顕微鏡観察から幹の機能形質を測定し、既存の葉の機能形質と併せて形質間関係を解析した。解析の結果、一部の形質間で有意な相関が見られた。例えば、葉の形質では面積あたりの乾重と炭素安定同位体比の間に正の相関が見られ、資源利用戦略における成長と生存のトレードオフを反映していた。幹の道管の平均直径と密度の間には負の相関が見られたが、両者とも他の形質との間に強い相関は確認できなかった。他方、葉の乾物含量と幹の乾物含量の間、葉の窒素濃度と幹の水分通導度の間には正の相関が見られ、葉と幹の間でも生態戦略が一部同調する可能性が示唆された。 |
| 著者氏名 | ○藤本悠太郎1 ・ 小黒芳生1 ・ 兵藤不二夫2 ・ 黒川紘子3 |
| 著者所属 | 1国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所 ・ 2岡山大学 ・ 3京都大学 |
| キーワード | 種間変異, 形質間相関, 成長ー生存戦略 |
| Key word | interspecific variation, trait correlation, strategy for growth and survival |