第137回日本森林学会大会 発表検索
講演詳細
生理部門[Tree Physiology]
| 日付 | 2026年3月18日 |
|---|---|
| 開始時刻 | ポスター発表 |
| 会場名 | 多目的ホール |
| 講演番号 | PG-19 |
| 発表題目 | スギ3系統における13Cパルスラベリングを用いた肥大成長解析 Analysis of secondary growth in three lineage of Cryptomeria japonica using 13C pulse labelling |
| 所属 | 京都大学 |
| 要旨本文 | 樹木における光合成産物の季節的な配分様式は、成長メカニズムの理解において重要であるが、年輪内での詳細な配分動態は十分に解明されていない。本研究では、13Cパルスラベリングを行い、季節ごとに光合成によって取り込まれた炭素が幹年輪内のどの部分に配分されているかを解析した。実験材料としてスギ3系統のさし木苗(2年生)を用い、伸長・肥大成長段階の異なる時期に、2022年9月から2023年8月にかけて7回13Cラベリングを行った。また、ラベリング時の細胞形成段階をナイフマーキングで確認した。2023年12月にサンプルを採取し、年輪内を形成層側から中心に向かって連続切片を作成、炭素安定同位体比を測定した。その結果、春の肥大成長開始前に固定された炭素はほぼその年の年輪全体に配分され、二山型の分布をしていた。成長開始後は一山形となり、特にラベリング時の形成部分付近の細胞に配分していた。肥大成長終了後の9月には、すでに形成した晩材に配分していた。11月の光合成産物は持ち越して次の年を通して使用されていた。これらの結果は、年輪形成においてスギが季節ごとに異なる炭素利用戦略をとっている可能性を示している。 |
| 著者氏名 | ○檀浦正子1 ・ 能勢美峰2 ・ 平尾知士2 ・ 牧田直樹3 ・ 松下通也2 |
| 著者所属 | 1京都大学大学院農学研究科 ・ 2国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所林木育種センター ・ 3信州大学理学部 |
| キーワード | パルスラベリング, フェノロジー, 幹肥大成長 |
| Key word | pulse labelling, phenology, stem secondary growth |