第137回日本森林学会大会 発表検索
講演詳細
生理部門[Tree Physiology]
| 日付 | 2026年3月18日 |
|---|---|
| 開始時刻 | ポスター発表 |
| 会場名 | 多目的ホール |
| 講演番号 | PG-18 |
| 発表題目 | 北大植物園における9種類の常緑植物の冬季光化学系応答の比較 Seasonal variation in photosystem subunits of nine overwintering evergreen species at Hokkaido University Botanic Garden |
| 所属 | 北海道大学 |
| 要旨本文 | 低温下では、炭素固定などの代謝活性が低下するため、光合成における過剰な電子伝達活性を抑える必要がある。このため、常緑樹は越冬時に2つの戦略をとると考えられている。1つ目は光化学系IIコアタンパク質を減少させ、光化学系IIからの過剰な電子放出を抑制する仕組みである。2つ目は、クロロフィルの励起エネルギーを熱として放散する持続的熱放散である。持続的熱放散の分子メカニズムには複数の仮説があるが、われわれは、ELIPと呼ばれるチラコイド膜タンパク質が持続的熱放散に関与している、という仮説をもとに研究を進めている。本研究では、光化学系IIの活性制御に関する上記の2つの戦略の種間の多様性を調べるため、北大植物園の9種類の常緑植物を対象に、冬季間の光合成色素量および光化学系IおよびIIの代表的なサブユニットのタンパク質量、光化学系II最大量子収率Fv/Fmを解析した。いずれの植物でも冬季にFv/Fmの低下、ゼアキサンチンの蓄積がみられた。また、シャクナゲ、イチイ、ヒノキアスナロでは系IIのコアタンパク質の減少とELIPの蓄積が認められ、上記の戦略を併用している可能性が示唆された。 |
| 著者氏名 | ○田中亮一1 ・ 伊藤梓1,2 ・ 上田木の葉1,2 ・ Enis Ozer Kocmer1,2 ・ 李培元1,2 ・ Zihao Ye3,1 ・ 北尾光俊4 ・ 東隆行5 ・ 小野清美1 ・ 岸本純子1 |
| 著者所属 | 1北海道大学低温科学研究所 ・ 2北海道大学大学院環境科学院 ・ 3華中農業大学 ・ 4国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所北海道支所 ・ 5北海道大学北方生物圏フィールド科学センター |
| キーワード | 光合成, クロロフィル, non-photochemical quenching, カロテノイド |
| Key word | photosynthesis, chlorophyll, non-photochemical quenching, carotenoid |