第137回日本森林学会大会 発表検索
講演詳細
生理部門[Tree Physiology]
| 日付 | 2026年3月17日 |
|---|---|
| 開始時刻 | ポスター発表 |
| 会場名 | 多目的ホール |
| 講演番号 | PG-15 |
| 発表題目 | Magnolia種における師部輸送速度の季節差 Seasonal difference of phloem transport velocity in Magnolia species |
| 所属 | 京都大学 |
| 要旨本文 | 樹木は光合成によって固定した炭素を葉から根などの各器官まで運ぶ「師部輸送」を行っている。師部輸送速度は樹種によって異なっており、Dannoura et al.(2011)では針葉樹であるPinusよりFagusやQuercusといった広葉樹のほうがより高い師部輸送速度を示すことが明らかにされている。この結果から、より効率的な師部輸送を可能にする仕組みや構造が進化の過程で獲得された可能性が考えられる。そこで、本研究では広葉樹の中でも原始的な形質を持つとされるMagnolia属の種を対象に師部輸送速度を測定した。季節の違いで師部輸送速度が大きく変化する種があることから、同じ個体に対して秋(10月)と夏(7月)に測定を行い季節による違いを比較した。師部輸送速度は、炭素安定同位体(13C)パルスラベリングにより算出した。さらに、師部輸送の駆動力であるソースとシンクの膨圧の差も算出し、時間帯による違いと季節による違いを調べた。ラベリングの結果より、いずれの個体でも夏の師部輸送速度は秋に比べて高かった。駆動力は、同じ時間帯の値を比べると夏のほうが高い傾向が見られたが、個体によっては異なる特徴を示した。 |
| 著者氏名 | ○森田瑞穂1 ・ 小口理一2 ・ 高梨聡3 ・ 檀浦正子1 |
| 著者所属 | 1京都大学大学院農学研究科 ・ 2大阪公立大学理学研究科 ・ 3国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所関西支所 |
| キーワード | 炭素安定同位体, パルスラベリング, 水ポテンシャル, 師管要素, 系統進化 |
| Key word | stable carbon isotope, pulse labeling, water potential, sieve-tube element, phylogeny |