第137回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

遺伝・育種部門[Forest Genetics and Tree Breeding]

日付 2026年3月17日
開始時刻 ポスター発表
会場名 多目的ホール
講演番号 PF-9
発表題目 ネイチャーポジティブを目指した自然再生植樹の遺伝的多様性・地域性評価
Assessment of Genetic Diversity and Regionality in Restoration Planting Toward Nature-Positive Outcomes
所属 東北大学大学院
要旨本文  自然再生を目的とした植樹を行う際、植樹集団の環境不適応や遺伝的攪乱の危険性を避けるため、遺伝的背景も考慮された種苗を利用することが望ましい。しかし、自然再生された生物集団を対象とした遺伝的評価はこれまでほぼ行われていない。本研究では、ネイチャーポジティブを目指す適切な自然再生を実現するために、植樹等の再生生物相を対象とした遺伝的評価の方法を開発することを目的とした。事例研究の対象地として、自然再生を目的として植樹が行われた富山県黒部市のYKKセンターパーク内「ふるさとの森」を選定した。材料として、9樹種について各8サンプルを採取し、一部の種については比較用として全国の自生集団由来のサンプルも用いた。これらに対し、MIG-seq法を用いてゲノムワイドSNPを取得し、集団遺伝学的解析を行った。遺伝的多様性解析の結果、対象植樹集団はいずれも自生集団と同程度の多様性を示し、近親系統の種苗のみが用いられた傾向も認められなかった。遺伝的地域性に関しては、他地域産の種苗が用いられた兆候は認められなかった。以上のような遺伝的多様性・地域性の解析方法は、適切な自然再生であるかを示す評価方法として有用だと考えられた。
著者氏名 ○野中勇輝 ・ 陶山佳久
著者所属 東北大学大学院農学研究科
キーワード MIG-seq, ゲノムワイドSNP, 集団遺伝, 分子系統地理
Key word MIG-seq, Genome-Wide SNP, Population Genetics, Phylogeography