第137回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

遺伝・育種部門[Forest Genetics and Tree Breeding]

日付 2026年3月18日
開始時刻 ポスター発表
会場名 多目的ホール
講演番号 PF-48
発表題目 ペーパーポットを用いたスギ苗生産の可能性
The potential of paper pots for seedling production of Cryptomeria japonica
所属 静岡大学
要旨本文  環境配慮型資材への転換を背景に、紙製容器を用いた育苗研究が園芸作物を中心に国内外で拡大している。紙筒製ペーパーポットを用いて生産したスギさし木苗は、ポットごと運搬および植栽が可能であり、運搬時に根鉢が崩れないといった利点があることや、植栽後の活着にも問題がなかったことが報告されている。一方で、実生苗の育苗過程での成長特性や育苗環境に関する知見は十分でない。本研究では、スギを対象にペーパーポット(FS515;日本甜菜製糖株式会社製)で生産した実生苗の成長の推移と生産苗の特徴を、普及の進んでいるMスターコンテナ苗と比較検討することを目的とした。育苗は静岡大学農学部天竜フィールドにて2024年および2025年に実施した。両年とも2月末に各容器に種子を直播し、全体的に発芽が完了した4月上旬から11月上旬まで生育を追跡した。その結果、苗長および根元径の推移、最終的な地上部・地下部乾燥重量には容器間の有意差は認められなかった。一方、ペーパーポットではMスターコンテナと比較して土壌含水率がやや低下しやすいが、夏季の土壌温度上昇が抑制される特性が確認され、育苗環境の違いが明らかとなった。
著者氏名 ○花岡創1 ・ 大岩胡春1 ・ 山根ゆず1 ・ 佐々木壮規2
著者所属 1静岡大学農学部 ・ 2日本甜菜製糖株式会社総合研究所
キーワード コンテナ苗, 初期成長, 苗木生産
Key word containerized seedling, initial growth, seedling production