第137回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

遺伝・育種部門[Forest Genetics and Tree Breeding]

日付 2026年3月18日
開始時刻 ポスター発表
会場名 多目的ホール
講演番号 PF-39
発表題目 クリーンラーチ苗木の優れた樹高成長に寄与する樹形と光合成能力
Tree architecture and photosynthetic capacity responsible for outstanding tree-height growth in hybrid larch saplings
所属 北海道立総合研究機構林業試験場
要旨本文 クリーンラーチ(CL)はグイマツとカラマツの種間雑種(F1)の中でも特に初期の樹高成長に優れており、造林地において植栽されたCLの高さは雑草木の高さを短期間で超える。これまでCLやその親樹種の分枝特性や光合成特性が解析されてきたが、CLの優れた樹高成長の仕組みは十分な理解に至っていない。そこで、CL、F1、グイマツ、カラマツの苗木を対象に、樹高成長を直接担う頂枝の形態と個体レベルの光合成能力に着目し、成長様式を解析・比較した。頂枝において、CLは重量が大きい、葉より茎への重量分配率が大きい、茎は基部直径の割に長いといった特性を示し、他種と比べてCLが伸長成長を優先した重量分配・形態形成様式をもつことが明らかになった。また、CLは個体重量のうち葉重量の割合がカラマツより小さいが、葉重量あたりの光合成速度が高かったため、その少ない葉量を補償して、個体重量あたりの光合成速度をカラマツと同等に高く発揮することができていた。以上より、CLの優れた初期の樹高成長は、伸長成長を優先した頂枝形成と高い光合成能力の組み合わせよって達成されていると考察した。
著者氏名 ○宮田理恵 ・ 石塚航 ・ 今博計
著者所属 北海道立総合研究機構森林研究本部林業試験場
キーワード グイマツ×カラマツ雑種, 重量分配, 頂枝形態
Key word hybrid larch, mass allocation, leader shoot morphology