第137回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

遺伝・育種部門[Forest Genetics and Tree Breeding]

日付 2026年3月18日
開始時刻 ポスター発表
会場名 多目的ホール
講演番号 PF-34
発表題目 外部刺激と産地標高がトドマツの着花特性に及ぼす影響
Effects of external stimuli and altitude of origin on flowering characteristics of Abies sachalinensis
所属 北海道立総合研究機構
要旨本文 トドマツは自生産地の標高勾配に沿って繁殖特性の変異が知られる種であるとともに,苗木需要が高く安定的な種子生産が必要なため,着花促進を図る外部刺激の実用化が期待される種でもある。そこで本研究では,変異が期待される3種類(低標高,高標高,低標高と高標高の交雑個体)の接ぎ木クローンの若齢個体を材料に,着花応答における変異を延べ8年の着花観察より,また外部刺激としてガードリング処理を実施し,その効果を翌年の着花観察より検証した。雌花着花は接ぎ木翌年から認められたが,全期間を通じて着花率は低く(2022年~2025年期間の着花個体割合,平均22%),産地標高間差はなかった。一方,雄花はいずれの年も着花率が高く(同割合,平均79%),高標高由来ほど着花率が高かった。統計モデルにより評価したところ,ガードリング処理は雌花の着花には効果がなかったが,雄花の着花量を増加させる傾向があった。もともと雌花着花が稀だったことに起因した可能性はあるが,本試験で行ったガードリング処理は,若齢段階での種子生産に向けた適用は困難とみられた。効果的な処理時期や齢についてさらなる検討が必要である。
著者氏名 ○石塚航1 ・ 北村系子2 ・ 後藤晋3
著者所属 1北海道立総合研究機構森林研究本部林業試験場 ・ 2国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所北海道支所 ・ 3東京大学大学院農学生命科学研究科附属演習林田無演習林
キーワード 種内変異, ガードリング, 接ぎ木, 雌花, 雄花
Key word intraspecific variation, girdling, grafting, female flower, male flower