第137回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

遺伝・育種部門[Forest Genetics and Tree Breeding]

開始時刻 ポスター発表
講演番号 PF-33
発表題目 カラマツにおける高効率形質転換系の確立
Establishment of a highly efficient transformation system in Larix kaempferi
所属 (国研)森林研究・整備機構
要旨本文  カラマツは年次変動の大きい着花特性を示す樹種であり、このことが種子の安定供給を阻害し、交配育種の効率化を困難にしている。従来、環状剥皮等による着花誘導法が一定の有効性を示しているものの、より高効率で、かつ個体への物理的損傷を回避できる技術の確立が求められている。本研究では、これらの課題を解決する新規育種技術としてゲノム編集に着目した。ゲノム編集は、植物が保持する標的遺伝子配列を精密に改変可能であり、着花制御遺伝子の改変による高着花性の付与を通じ、エリートツリー等の優良遺伝資源における種子生産性の向上が期待される。しかしながら、植物におけるゲノム編集の実装には、編集ツールを細胞内へ導入するための高効率形質転換系の構築が前提となる。そこで本研究では、カラマツにおける効率的形質転換系の確立を目的とし、既報のスギにおけるアグロバクテリウム法を基盤とした実験条件の最適化を行った。共存培養条件および除菌工程の検討により、1シャーレあたり平均40系統以上の組換えカラマツ細胞を安定的に取得することに成功し、高効率な遺伝子導入系として機能することを確認した。
著者氏名 ○小長谷賢一1 ・ 七里吉彦1 ・ 三嶋賢太郎2 ・ 井城泰一2 ・ 福田陽子2 ・ 谷口亨1
著者所属 1国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所森林バイオ研究センター ・ 2国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所林木育種センター
キーワード ゲノム編集, 遺伝子組換え, アグロバクテリウム
Key word genome editing, genetic transformation, Agrobacterim