第137回日本森林学会大会 発表検索
講演詳細
遺伝・育種部門[Forest Genetics and Tree Breeding]
| 日付 | 2026年3月18日 |
|---|---|
| 開始時刻 | ポスター発表 |
| 会場名 | 多目的ホール |
| 講演番号 | PF-30 |
| 発表題目 | スギ精英樹の当年生シュートにおける発現QTLの探索 Genome-wide exploration of expression QTLs in the shoots of Cryptomeria japonica plus trees |
| 所属 | 森林研究・整備機構 |
| 要旨本文 | 個体の遺伝子型に基づく形質予測と選抜は育種の最終的な目標である。世代時間が長く形質評価に長期間を要する林木においては、遺伝子型による早期評価が育種期間の短縮に大きく寄与すると期待される。しかし、成長などの量的形質は多数の遺伝的変異に支配されるため、遺伝子型から表現型を直接予測することは容易ではない。そこで本研究では、遺伝子型と形質を関連づける中間的な表現型として遺伝子発現量に着目し、発現量と関連する遺伝的領域である発現QTL(eQTL)の解析を行った。東北から九州まで日本各地から選抜され同所下で生育したスギ(Cryptomeria japonica)精英樹の夏季の当年生シュートを用いて網羅的に発現遺伝子配列を取得し、遺伝変異と遺伝子発現量を統合してeQTLを探索した。その結果、スギのシュートの遺伝子発現調節は遺伝子近傍の変異によるcis制御が優勢である一方、特定座位が多数の遺伝子に影響を及ぼすtrans制御も確認された。これらの知見は、発現制御様式を考慮した遺伝的変異の収集およびモデル構築が、遺伝子型に基づく形質予測の高度化に重要であることを示唆する。 |
| 著者氏名 | ○永野聡一郎1 ・ 能勢美峰1 ・ 松下通也1 ・ 平尾知士1 ・ 高島有哉2 ・ 武津英太郎1 ・ 安田悠子1,3 ・ 大平峰子1 ・ 平岡裕一郎1,4 ・ 山野邉太郎2 ・ 栗田学1 |
| 著者所属 | 1国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所林木育種センター ・ 2国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所林木育種センター関西育種場 ・ 3鹿児島大学農学部 ・ 4静岡県立農林環境専門職大学生産環境経営学部 |
| キーワード | スギ, 網羅的遺伝子発現解析, 遺伝的変異, 発現QTL, コアコレクション |
| Key word | Cryptomeria japonica, transcriptome, genetic variation, eQTLs, core collection |