第137回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

遺伝・育種部門[Forest Genetics and Tree Breeding]

日付 2026年3月18日
開始時刻 ポスター発表
会場名 多目的ホール
講演番号 PF-27
発表題目 大規模乾燥試験によるスギの耐乾性種内変異の評価
Large-Scale Drought Experiment Reveals Intraspecific Variation in Drought Tolerance of Cryptomeria japonica
所属 (国研)森林総合研究所
要旨本文 気候変動の進行により無降水期間の長期化が予測されており、造林初期におけるスギ苗木の干害被害の増加が懸念されている。これに対応するため、育種による耐乾性品種の開発が求められている。本研究では、スギ苗木段階における耐乾性を系統ごとに評価することを目的として、東北から九州まで全国の第1世代精英樹約200系統を対象とした大規模乾燥試験を、2025年6~7月に実施した。試験にはポット植えのさし木苗を用い、潅水を停止した乾燥区および潅水を継続した対照区をそれぞれ5ブロック設けた。潅水停止後34~44日目にかけて5時点で各個体の健全性を目視により評価し、潅水停止44日目に全個体へ再潅水を行った。再潅水後28日目および56日目にも健全性を評価し、これらの結果に基づいて系統ごとの耐乾性を比較した。その結果、スギの耐乾性には大きな種内変異が存在することが明らかになった。本研究で得られた知見は、将来の気候変動下におけるスギの育種戦略を検討する上で重要な基盤情報となる。
著者氏名 ○能勢美峰1 ・ 永野聡一郎1 ・ 松下通也1 ・ 高島有哉2 ・ 平尾知士1 ・ 大平峰子1 ・ 黒澤陽子1 ・ 三浦真弘1 ・ 栗田学1
著者所属 1国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所林木育種センター ・ 2国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所林木育種センター関西育種場
キーワード スギ, 乾燥, 気候変動, 種内変異, 耐乾性
Key word Japanese cedar, drought, climate change, Intraspecific Variation, drought tolerance