第137回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

遺伝・育種部門[Forest Genetics and Tree Breeding]

開始時刻 ポスター発表
講演番号 PF-25
発表題目 秋田県内に保存されているシダレザクラの遺伝的特徴
Genetic characteristics of weeping cherry trees preserved as the natural monuments in Akita
所属 秋田県立大学
要旨本文 エドヒガンの栽培品種である'枝垂桜'(以下シダレザクラ)は、全国各地に植栽され、国や県の天然記念物として指定される古木も多い。これらは地域の歴史や文化を代表する文化観光資源として、また地域の遺伝資源として重要である。本研究では秋田県内を中心としたシダレザクラの遺伝的特徴から、植栽の履歴について検討した。解析にはシダレザクラで使用可能なSSRマーカー9座を用いた。国の天然記念物に指定されている仙北市角館の138本、県内他地域の7本、県外の6本についてクローナル解析を行った。その結果、角館と県内他地域でそれぞれ1組ずつがクローンと判定され、これらはさし木や株分けなどに由来すると考えられた。その他の個体は全て異なるクローンで、調査対象のほとんどが実生苗由来であった。角館における遺伝子座あたりの平均対立遺伝子数は4.1と他地域に比べ低い値を示した。また、Structure解析から角館と他地域は異なる遺伝グループとなり、角館内では少なくとも3つに分かれた。以上から、角館のシダレザクラは限られた親木由来の実生によって苗木が生産されたと考えられ、特異な遺伝的特徴を有することが明らかとなった。
著者氏名 ○木村恵1 ・ 佐々木暖日1 ・ 板橋朋洋2 ・ 加藤珠理3
著者所属 1秋田県立大学生物資源科学部 ・ 2秋田県仙北市 ・ 3国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所
キーワード SSRマーカー, マイクロサテラライトマーカー, エドヒガン, イトザクラ, 天然記念物
Key word SSR markers, misrosatellite markers, Cerasus spachiana, Cerasus itosakura, natural monument