第137回日本森林学会大会 発表検索
講演詳細
遺伝・育種部門[Forest Genetics and Tree Breeding]
| 開始時刻 | ポスター発表 |
|---|---|
| 講演番号 | PF-24 |
| 発表題目 | 森林に残された草原性植物の埋土種子:遺伝的多様性と保全の可能性 Soil seed banks of grassland plants remaining in forests: Genetic diversity and potential as conservation resources |
| 所属 | 森林総合研究所 |
| 要旨本文 | 野焼きや採草によって長らく維持されてきた半自然草原は全国で減少し、一部は人工林に転換されてきた。 本研究では、半自然草原の生物多様性保全に向け、人工林化したかつての草原 に残存する埋土種子が、過去の草原植生の遺伝的多様性を保持している可能性を検証した。長野県開田高原において、 現在も火入れが実施されている火入れ草原と、常緑樹人工林(ヒノキ・スギ)、落葉樹人工林(カラマツ)の各3サイトを対象に、草原性多年草ミツバツチグリの地上部集団と埋土種子集団の遺伝的多様性を比較した。各サイトから地上部個体を採取するとともに、土壌を採取し撒出実験を行った。地上部個体と発芽した実生を対象に、SSRマーカーを用いて遺伝解析を実施した。その結果、埋土種子集団は地上部集団よりやや低い遺伝的多様性を示す傾向があったが、有意差は認められなかった。また、地上部集団が 消失した常緑樹人工林においても、埋土種子は火入れ草原と同等の遺伝的多様性を保持していた。これらの結果は、人工林化されたかつての半自然草原においても草原性植物の遺伝的多様性が埋土種子として残存し、草地再生の潜在的資源となり得ることを示唆する。 |
| 著者氏名 | ○鈴木節子1 ・ 小山明日香2 ・ 内山憲太郎1 ・ 小柳知代3 |
| 著者所属 | 1国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所樹木分子遺伝研究領域 ・ 2国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所生物多様性・気候変動研究拠点 ・ 3東京学芸大学 |
| キーワード | 埋土種子, 遺伝的多様性, ミツバツチグリ |
| Key word | Soil seed bank, Genetic diversity, Potentilla freyniana |