第137回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

遺伝・育種部門[Forest Genetics and Tree Breeding]

開始時刻 ポスター発表
講演番号 PF-2
発表題目 核SSRによる琵琶湖西岸および若狭湾周辺のコナラ集団の遺伝的多様性
Genetic diversity of Quercus serrata along the western shore of Lake Biwa and around Wakasa Bay revealed by nSSRs
所属 東京大学
要旨本文 コナラは二次林を代表する落葉広葉樹であり,古くから薪炭利用されてきたコナラの遺伝的多様性に関する研究は多いが、詳細に解析された地域は限られている。本研究で,他種でレフュージアの存在が示唆された若狭湾周辺および古くから人間活動が盛んな琵琶湖西岸のコナラの遺伝的多様性と遺伝構造を明らかにし,レフュージアおよび人為の痕跡が検出できるか検討した。若狭湾周辺5集団琵琶湖西岸10集団および対照として大阪湾周辺3集団の計18集団266個体を既存の核SSRマーカー12座で解析した。Structure解析では遺伝構造は見られなかったものの,NeiのDaに基づくNJ系統樹とPCoAで琵琶湖西岸の一部にまとまりとまりが認められ,弱い遺伝構造が存在した。さらに、過去に薪炭生産が盛んであった地区の2集団がPCoAで他の集団から離れてまとまった。遺伝的多様性については,Heは若狭湾と琵琶湖で同程度でレフュージアの存在は支持されないが,若狭湾でHoが高く十分な個体数の安定した集団が維持されていると考えられた。林分への火入れ管理の有無(各3集団)で火入れ有の方がアレリックリッチネスが高く,PCoAの結果と併せて人為が集団の遺伝的組成に影響を与えていることが示唆された。
著者氏名 ○三上夏生 ・ 齋藤陽子 ・ 日浦勉
著者所属 東京大学大学院農学生命科学研究科
キーワード レフュージア, 里山, 遺伝構造, コナラ
Key word refugia, Satoyama, genetic structure, Quercus serrata