第137回日本森林学会大会 発表検索
講演詳細
遺伝・育種部門[Forest Genetics and Tree Breeding]
| 日付 | 2026年3月17日 |
|---|---|
| 開始時刻 | ポスター発表 |
| 会場名 | 多目的ホール |
| 講演番号 | PF-11 |
| 発表題目 | 日本と台湾に分布する第三紀遺存種ヤマグルマの遺伝的地域性とその形成過程 Regional genetic structure of the Tertiary relict Trochodendron aralioides in Japan and Taiwan |
| 所属 | 筑波大学 |
| 要旨本文 | 第三紀遺存種は、東アジア地域の温帯性森林に多く遺存分布し、この地域の高い種多様性を支える重要な要素となっている。本研究では、日本と台湾に分布する第三紀遺存種ヤマグルマTrochodendron aralioidesに着目し、MIG-seq法を用いた集団遺伝学的解析を行った。取得したSNPデータを用いて、遺伝的多様性や遺伝的地域性の解析を行った。さらに、分岐年代推定等の集団動態の調査、種分布モデル(SDM)による現在と最終氷期最寒冷期(LGM)の気候データを用いた分布変遷の推定を行った。ヤマグルマの遺伝的多様性は日本側で高く、集団動態の解析でも日本側から台湾方面に分布を拡大したことが示唆された。また琉球列島集団の遺伝的地域性は日本集団と台湾集団の中間的な特徴を示し、その成立年代と琉球列島形成の地史的なイベントとが関連している可能性が示された。これらの検証を通して、本種の分布域全体における詳細な遺伝的地域性と集団動態を明らかにするとともに、第三紀以降の日本の森林形成に関わる地史的イベントとの関連性を検討する。特にヒノキ属等の先行研究で指摘されている第三紀遺存種の日本から琉球列島を経て台湾への分布拡大ルートに注目して議論する。 |
| 著者氏名 | ○向井智朗1 ・ 上條隆志1 ・ 相原隆貴1 ・ Chih-Hsin Cheng3 ・ Chieh-Ting Wang3 ・ Chiou-Pin Chen3 ・ 陶山佳久2 ・ 津村義彦1 |
| 著者所属 | 1筑波大学 ・ 2東北大学 ・ 3国立台湾大学 |
| キーワード | 遺伝構造, 集団動態, 琉球列島, 第三紀遺存種 |
| Key word | genetic structure, population dynamics, Ryukyu Archipelago, Tertiary relict species |