第137回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

造林部門[Silviculture]

日付 2026年3月17日
開始時刻 ポスター発表
会場名 多目的ホール
講演番号 PE-8
発表題目 環境変動に対応した人工林の樹高成長時系列解析
Time-series analysis of height growth in artificial plantations under environmental change
所属 千葉大学
要旨本文 人工林の成長予測をするために、上層樹高の変化が成長曲線によって表現されてきた(地位指数曲線)。従来法では環境は時間的に不変であると仮定され、時間的不変で林分間で変化する地位指数曲線(および、それを特徴づける地位指数)と林分ごとの環境要因との関連が研究されてきた。しかし、環境が不変であると仮定すると、変動する気候を十分に考慮できない。そこで変動する環境下で上層樹高の成長曲線を表現する手法を提案し、実測された上層樹高の時系列データへ適応した。提案する手法では、以下の3つを仮定する。1)上層樹高の成長速度はリチャーズ関数の微分形に従う、2)リチャーズ関数のパラメータは年ごとに変化する(年毎に変化する環境条件への応答も考慮できる)、3)各年の成長速度を積算する過程が成長曲線となる。1985年~2022年に測定されたグイマツ雑種F1人工林における上層樹高の時系列データを用いて、状態空間モデルの手法によりパラメータのベイズ推定を行った。その結果、年々形状が変化する上層樹高の成長曲線が表現できた。そして、環境と動的に対応しながら林齢と伴に増加するリチャーズ関数のパラメータと地位指数が推定できた。
著者氏名 ○小笠原圭佑1 ・ 滝谷美香2 ・ 梅木清3
著者所属 1千葉大学園芸学部 ・ 2北海道立総合研究機構森林研究本部林業試験場 ・ 3千葉大学大学院園芸学研究院
キーワード 人工林の樹高成長, 時系列解析, 環境変動, 地位指数
Key word height growth of artificial plantation, time-series analysis, environmental change, site index