第137回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

造林部門[Silviculture]

日付 2026年3月18日
開始時刻 ポスター発表
会場名 多目的ホール
講演番号 PE-52
発表題目 除伐による被陰解除後のスギの成長回復にはどのくらいの樹冠量が必要か?
How much crown volume is required for growth recovery of sugi after release from suppression by cleaning cutting?
所属 宮崎大学
要旨本文 下刈り省略の可否判断は低コスト再造林の成否を左右する。スギ植栽木に対する競合植生の被圧効果は、光合成をリアルタイムで抑制する「即時効果」と、経年的に樹冠発達を抑制する「累積効果」がある。累積効果が大きいと、下刈りや除伐により十分な光を受けられるようになっても植栽木の成長が見込めない可能性があることから、累積効果が成長の支配要因になる臨界条件の把握は、下刈り省略の可否を判断する上で極めて重要である。これまで演者らは、アロメトリや相対樹冠量(樹高相応の本来持つべき樹冠量に対する実際の樹冠量)を用いた解析で、累積効果が支配要因となる条件の抽出を試行し、相対樹冠量60%程度が一つの判断基準になりうることを報告した。本報告では、異なる下刈りスケジュールが適用された植栽後8年目下刈り省略試験地で、一斉に除伐を実施し被圧を解除した直後1年間の成長を計測し、累積効果が支配要因となる臨界条件を被圧開放下での成長の実測値に基づいて検証した。その結果、無下刈りで相対樹冠量が50%以下となっていた個体でも除伐によって幹成長が改善する個体が多く認められたが、樹高成長は被圧下で上昇した形状比の影響を強く受けていた。
著者氏名 ○伊藤哲1 ・ 山岸極2 ・ 山川博美2 ・ 平田令子1 ・ 赤池友樹3
著者所属 1宮崎大学農学部 ・ 2国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所九州支所 ・ 3宮崎大学大学院農学研究科
キーワード 低コスト再造林, 下刈り省略, 累積効果, 形状比
Key word low-cost reforestation, omitted weeding, cumulative effect, height-to-diameter ratio