第137回日本森林学会大会 発表検索
講演詳細
造林部門[Silviculture]
| 日付 | 2026年3月18日 |
|---|---|
| 開始時刻 | ポスター発表 |
| 会場名 | 多目的ホール |
| 講演番号 | PE-34 |
| 発表題目 | 忌避剤はどこまで通用するか?ーニホンジカ生息密度とスギ食害状況の関係ー Relationship between sika deer population density and browsing damage in Japanese cedar reforestation |
| 所属 | 岐阜県 |
| 要旨本文 | 忌避剤散布は多雪地を中心に採用されている。一方、その効果は地域によるばらつきが大きく、十分な防除効果が得られる条件は明らかとなっていない。そこで、忌避剤の適用可能条件を明らかにすることを目的として、スギ再造林地の食害状況とニホンジカ推定生息密度(シカ密度)や下層植生衰退度(SDR)等との関係を分析した。調査は忌避剤散布を実施したスギ再造林地144か所で実施した。各造林地に10m四方のプロットを設置し、植栽木の被害状況、樹高を記録した。 目的変数を植栽木の被害割合、説明変数をシカ密度、SDR、傾斜、地形、斜面方位および積雪深としてGLMMを構築し、モデル選択を行った。ΔAIC_2となった5つのモデルすべてでSDR、積雪深および傾斜が有意な説明変数として選択された。一方、シカ密度は2つのモデルで選択されたが、いずれも係数は有意でなかった。被害割合はSDRがD2以下では低く、D3以上で急激に高まった。この要因として、下層植生が豊富(SDRがD2以下)であれば、シカ密度にかかわらず植栽木への採食圧が高まらないためであると考えられた。この結果から、忌避剤の適用可能条件はSDRで表現され、D3以上では適用困難であることが示唆された。 |
| 著者氏名 | ○生駒直1 ・ 中森さつき2 ・ 安藤正規3 ・ 上辻美緒1 ・ 安田浩介1 |
| 著者所属 | 1岐阜県郡上農林事務所 ・ 2岐阜県立森林文化アカデミー ・ 3岐阜大学応用生物科学部 |
| キーワード | ニホンジカ, 再造林, 食害, 忌避剤, スギ |
| Key word | Cervus nippon, Reforestation, Browsing damage, Repellent, Japanese cedar |