第137回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

造林部門[Silviculture]

日付 2026年3月17日
開始時刻 ポスター発表
会場名 多目的ホール
講演番号 PE-3
発表題目 スギ人工林に生育するコケの分布と水分保持、炭素・窒素蓄積量の測定
Assessment of moss distribution, water retention, carbon and nitrogen accumulation in a Japanese cedar plantation
所属 東京農業大学 大学院
要旨本文 コケ植物は、世界に約20,000種、日本に約1,800種以上生育しており、森林生態系において重要な役割を担っているといわれている。特に、林床で水分を保持することによる乾燥の緩和や炭素・窒素(C・N)の蓄積を通じて物質循環に寄与することなどが考えられている。しかし、その機能を定量的に評価した研究例は少なく知見の蓄積が十分とは言えず、加えてコケ植物の生態的機能は種によって異なると考えられる。そこで本研究では、東京都青梅市に位置するスギ人工林を対象に生育するコケ植物の種分布を明らかにするとともに、水分保持機能およびC・N含有率を測定し、コケ植物による機能量を評価した。調査の結果、34科107種のコケ植物を確認し、ハイゴケ科・アオギヌゴケ科・クサリゴケ科など、生育基盤を這うように広がる種が多いことが明らかとなった。水分保持能は含水率1460.1 - 4575.76 %と非常に高い値を示し、降雨後の水分貯留や乾燥緩和に重要な役割を果たす可能性が示唆された。さらにC・N含有率は平均でそれぞれ42.33%、1.43%であり、維管束植物との大きな差は認められなかった。今後も解析例を増やし、データの蓄積を継続していく。
著者氏名 ○真鍋光生1 ・ 田中恵2 ・ 上原巌2
著者所属 1東京農業大学大学院 地域環境科学研究科 ・ 2東京農業大学地域環境科学部
キーワード 蘚苔類, コケ種組成, 生態的機能, 降雨遮断, 東京都青梅市
Key word bryophytes, composition of mosses, ecological function, rainfall interception, ome city in tokyo