第137回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

造林部門[Silviculture]

日付 2026年3月18日
開始時刻 ポスター発表
会場名 多目的ホール
講演番号 PE-29
発表題目 人工林伐採後の未植栽地に成立する二次林の特徴:シカの少ない九州の事例
Characteristics of secondary forests formed on abandoned logged plantations: Case study of deer-scarce areas in Kyushu
所属 国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所
要旨本文 熊本県北部を中心としたシカ生息密度の低い地域において、針葉樹人工林を皆伐した後で未植栽のまま7~31年が経過した9林分35調査区を調査した。皆伐後10年程度の林分では、先駆性樹種の個体数が多かったが、特にアカメガシワが個体数と基底面積(BA)で4割程度を占めていた。皆伐後20年程度では先駆性樹種の多くは消失していた。アカメガシワは個体数を減らしたものの、個体サイズが大きくなることでBAの割合を高く維持した林分もあった。福岡県の協力で皆伐後30年程度が経過した1林分を調査したところ、皆伐後10年時には優占していたアカメガシワが31年時にはほとんどが枯れて消失し、林冠層ではミズキやウリハダカエデなどが優占していた。アカメガシワは樹高15m程度が最大サイズと推定され、それ以上の成長を示すミズキなどに被圧されて消失したと推察される。最終的には、九州地域ではシイ・カシ類を中心とした常緑樹林に遷移していくとされるが、調査ではシイ・カシ類が含まれた調査区は斜面上部に偏ることに加えて、人工林皆伐前からの前生稚樹由来の萌芽個体だと推定された。
著者氏名 ○野宮治人 ・ 山川博美 ・ 山岸極
著者所属 国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所九州支所
キーワード 先駆性樹木, アカメガシワ, 前生樹, 萌芽再生
Key word pioneer tree, Mallotus japonicus, advanced seedling, sprout regeneration