第137回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

造林部門[Silviculture]

日付 2026年3月18日
開始時刻 ポスター発表
会場名 多目的ホール
講演番号 PE-25
発表題目 北海道和種馬を林間放牧した天然生混交林における樹木更新動態
Tree regeneration dynamics in a natural mixed forest pastured with Hokkaido native horses
所属 北海道立総合研究機構 林業試験場
要旨本文 天然林施業においては樹木の更新が大きな課題である。特に北海道の森林の多くでは林床に繁茂するササによって樹木の更新が強く阻害されている。森林での林間放牧においては林床の下層植生を家畜の餌資源として活用できるが、稚樹の摂食や樹木への樹皮剥ぎなどの被害が生じる。しかし、在来馬の一種である北海道和種馬はササを選択的に採食するため、重機に代わる更新補助作業になり得る可能性がある。また重機を用いた更新補助作業(かき起こし)と比較して土壌の攪乱強度が低いことから、カンバ類以外の多様な樹種が更新することも期待される。そこで、本研究ではササ型林床をもつ天然生混交林において、北海道和種馬の更新補助の効果を明らかにすることを目的とした。2001-2005年に北海道和種馬を放牧した林地において樹高130cm以上の高木種を対象とした毎木調査を行った。その結果、2025年時点でヤチダモの若齢木が0.10本/m2確認され、ダケカンバ(0.03本/m2)より優占することが明らかとなった。放牧前から約10年間継続した実生調査の結果もあわせて更新過程の詳細を示し、林間放牧の樹木更新補助の効果を議論する。
著者氏名 ○原谷日菜1 ・ 吉田俊也2
著者所属 1北海道立総合研究機構森林研究本部林業試験場 ・ 2北海道大学北方生物圏フィールド科学センター
キーワード ササ, ヤチダモ, 森林管理
Key word Sasa, Fraxinus mandshurica, Forest management