第137回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

造林部門[Silviculture]

日付 2026年3月17日
開始時刻 ポスター発表
会場名 多目的ホール
講演番号 PE-13
発表題目 ハリギリの木材密度と樹皮形態との対応関係:外観に基づく選木指標の開発
Correspondence between wood density and bark morphology in Castor aralia
所属 北海道大学
要旨本文 ハリギリは環孔材であり、年輪幅の広い個体は材密度が高く、狭い個体は材密度が低い材質特性をもつ。これが極端な場合、前者はオニセン、後者はヌカセンと呼ばれ、とくに加工性に優れるヌカセンは高値で取引される。これらは立木段階では樹皮形態によって識別可能とされてきたが、客観的な判別は困難である。本研究では、ハリギリ立木個体における材密度に及ぼす生育特性(個体サイズ・年輪幅・樹冠長率・土地の湿潤度など)および樹皮形態の関係性を明らかにし、外観に基づく選木指標の開発を目的とした。北海道大学雨龍研究林に12 haの調査地を設定し、ハリギリ57個体について毎木調査、個体ごとの位置座標および樹冠長率を記録した。さらに樹高3 m位置で円盤を採取し、樹皮の亀裂の深さを計測するとともに、そこから作成した試験体を用いて材密度、年輪幅を算出した。材密度は年輪幅(r = 0.34, p < 0.05)、胸高直径(r = 0.28, p < 0.05)、樹冠長率(r = 0.45, p < 0.01)と有意な正の相関を示し、樹冠が発達した成長の早い個体ほど材密度が高い傾向が確認された。本発表では樹皮形態との関係についての結果を示し、これらを踏まえた選木指標の可能性について議論する。
著者氏名 ○仲谷朗1 ・ 吉田俊也2
著者所属 1北海道大学大学院環境科学院 ・ 2北海道大学北方生物圏フィールド科学センター
キーワード 広葉樹, 木材密度, 選木指標, ハリギリ, 外観的特徴
Key word hardwood, wood density, indicators for tree selection, Castor aralia (Kalopanax septemlobus), Appearance characteristics