第137回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

造林部門[Silviculture]

日付 2026年3月17日
開始時刻 ポスター発表
会場名 多目的ホール
講演番号 PE-1
発表題目 針葉樹林の樹種の違いによる養分動態の比較
Comparison of nutrient dynamics for three tree species in coniferous plantation forests
所属 静岡大学
要旨本文 早生樹を活用した短伐期林業は収益構造の改善や森林の大気中二酸化炭素の吸収、固定機能を向上させることが期待されている一方、伐期の短縮によって土壌養分の林外への持ち出し頻度が増加し、森林の地力低下を引き起こすと懸念されている。そのため早生樹の導入にあたっては、短期的な木材生産、収益の改善だけでなく、持続的な森林管理計画が重要である。本研究では針葉樹壮齢人工林を対象に養分動態を評価し、樹種による違いを比較することを目的とする。静岡大学農学部附属天竜フィールドに生育するスギ林、ヒノキ林、テーダマツ林を対象とした。リターフォール調査から、いずれの樹種においても11月~3月にリター生産が集中し、年間の54~77%を占める。年間リター生産量はテーダマツ12.87t/ha,スギ9.51t/ha,ヒノキ5.58t/haとなりテーダマツで高くなった。このうち落葉についてはテーダマツ4.29t,スギ4.09/ha,ヒノキ2.66/haとなりテーダマツが最も高かった。各成分の窒素濃度を用いて土壌への年間窒素供給量を計算すると、年間での各林分におけるリターから土壌へ供給される窒素量はスギ222.8kg/ha,テーダマツ179.57kg/ha,ヒノキ148.69kg/haと推定された。
著者氏名 ○鈴木泰一 ・ 楢本正明
著者所属 静岡大学大学院総合科学技術研究科
キーワード 針葉樹人工林, 養分動態, 早生樹
Key word Coniferous plantation forest, Nutrient dynamics, Fast growing species