第137回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

経営部門[Forest Management]

日付 2026年3月17日
開始時刻 ポスター発表
会場名 多目的ホール
講演番号 PD-38
発表題目 帯状伐採による針広混交林化の可能性の長期的評価
Long-term evaluation of the possibility of strip cutting leading to mixed conifer_broadleaved forests
所属 九州大学
要旨本文 針葉樹人工林を針広混交林へ誘導する手段として帯状伐採の活用が考えられる。帯状伐採の天然更新状況は伐採帯幅に左右され得るため、適切な伐採帯幅を検討する必要がある。しかし、帯状伐採による天然更新に着目した既往研究は帯状伐採からの観測期間が総じて短く、伐採帯幅が天然更新に及ぼす長期的な影響は十分に解明されていない。本研究では帯状伐採後の天然更新と伐採帯幅の関係について長期データを活用して評価した。大分県県有林内に設定された、帯幅が3.6~14.4mの帯状伐採試験区を対象とした。試験区内に固定プロットを設置し、伐採から2~19年の期間で繰り返し植生調査を行い、個体の樹種を同定し、樹高および胸高直径を測定した。帯幅3.6mでは18年経過時点で平均樹高2.2m、胸高断面積合計1.6m2/haにとどまった。帯幅5.4mでは19年経過時点でそれぞれ3.4m、4.7m2/ha、帯幅7.2mでは14、15年経過時点で5.0m、8.6m2/haと、帯幅が増すごとにいずれの値も増加した。帯幅14.4mでは15、16年経過時点で平均樹高4.6m、胸高断面積合計22.2m2/haと他の帯幅と比べて大幅に大きな値となった。以上より、針広混交林の誘導のためには7.2m以下の帯幅を避けるべきと結論付けた。
著者氏名 ○村上健太1 ・ 太田徹志2 ・ 教重涼子3 ・ 保坂武宣1 ・ 山川博美4 ・ 伊藤哲5 ・ 溝上展也2
著者所属 1九州大学農学部 ・ 2九州大学大学院農学研究院 ・ 3九州大学大学院生物資源環境科学府 ・ 4国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所九州支所 ・ 5宮崎大学農学部
キーワード 帯状伐採, 針広混交林, 天然更新
Key word strip cutting, mixed conifer_broadleaved forests, natural regeneration