第137回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

風致・観光部門[Landscape Management and Tourism]

日付 2026年3月18日
開始時刻 ポスター発表
会場名 多目的ホール
講演番号 PB-18
発表題目 淀川流域における淡水魚の分布と伝統文化
Freshwater fish distribution and traditional culture in the Yodo River Basin
所属 京都大学大学院地球環境学堂
要旨本文  本研究では伝統文化のうち、とくに昭和初期に記録された淡水魚の食文化(食利用・調理・加工)に着目して分析を行った。具体的には『日本の食生活全集』に記録された食文化の聞き書き地点のうち淀川水系内に該当する14地点を対象とし、各地点で食べられていた淡水魚種と、淀川水系全体の魚類相に関する既存文献を整理した分布情報との対応関係を検討した。対象地点は山間部、平野部、湖の有人島、市街中心部など多様なランドスケープを含む。 淀川水系には約70種の在来淡水魚が知られているが、本分析により、そのうち食文化が確認される種と、ほとんど利用されない種が区別された。また、食文化が確認された種の中でも、特定の地域において高度な調理技術や加工法が発達している例が認められた。さらに、山村・平野部農村・市街中心部といったランドスケープの違いに応じて、利用される魚種の構成が異なることが示された。既存文献によれば、食文化において重要な一部の魚種は、祭祀など象徴的な実践にも関与していた。本研究は、淡水魚の生息分布と食文化との対応関係を流域スケールで捉えることにより、生物文化多様性の理解に資する知見を提示する。
著者氏名 ○大_理沙 ・ 中井美波 ・ 深町加津枝
著者所属 京都大学大学院地球環境学堂
キーワード 淡水魚, 伝統文化, 生物文化多様性
Key word freshwater fish, traditional cultures, biocultural diversity