第137回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

風致・観光部門[Landscape Management and Tourism]

日付 2026年3月17日
開始時刻 ポスター発表
会場名 多目的ホール
講演番号 PB-14
発表題目 知床国立公園・岩尾別地区におけるヒグマ観察・撮影行動の実態
Current Status of Brown Bear Observation and Photography Behaviors in the Iwaobetsu Area, Shiretoko National Park
所属 北海道大学
要旨本文 世界的に野生動物観察の需要が拡大している。こうした観光は地域経済や保全意識の向上に寄与する一方、人と野生動物との軋轢を生んでいる。知床国立公園においてもヒグマ観察の人気は高いが、人とヒグマの軋轢が長年の課題となっている。特に岩尾別地区では、川沿い等に出没する個体への接近を伴う観察・撮影行動が頻発している。これらの行動は、人身事故のリスクに加え、ヒグマの人への馴化を助長する懸念がある。2022年の改正自然公園法施行によりヒグマへの接近・つきまとい行為は規制対象となり、管理体制は強化されたが、現場での行動実態や管理の効果は十分に明らかにされていない。そこで本研究は、岩尾別地区を事例として利用者の行動実態を把握し、軋轢解消に向けた管理方策の検討に資する知見を得ることを目的に、行動観察を行った。2025年9~11月、同地区の3か所でタイムラプス撮影を行い、32,678枚の画像から停車台数、降車人数、利用者行動を記録した。その結果、ヒグマ出没時の停車・降車の増加に加え、出没の有無に関わらずヒグマを探す行動や待機が発生していることが確認された。これらの結果に基づき、利用者行動と軋轢発生に関わる構造について考察した。
著者氏名 ○妹尾咲絵子1 ・ 愛甲哲也2 ・ 金川晃大3
著者所属 1北海道大学大学院農学院 ・ 2北海道大学大学院農学研究院 ・ 3公益財団法人 知床財団
キーワード 知床国立公園, ヒグマ, 野生動物観察, 世界自然遺産
Key word Shiretoko National Park, Brown Bear, wildlife viewing, world natural heritage