第137回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

風致・観光部門[Landscape Management and Tourism]

日付 2026年3月17日
開始時刻 ポスター発表
会場名 多目的ホール
講演番号 PB-13
発表題目 富士登山におけるヒヤリハット事例と安全情報の発信状況に関する調査報告
Survey Report on Near-Miss Incidents and Safety Information Dissemination in Mt. Fuji Climbing
所属 筑波大学
要旨本文 山岳事故件数は全国的に増加傾向にあり、富士山においても安全対策として多様な情報発信が行われている。しかし、登山者には必要な情報が十分に届いていない可能性が指摘されている。本研究では、富士山の富士宮ルートを対象に、登山者の行動実態と安全な登山に関する情報発信の実態を明らかにすることを目的とした。2025年7月7日から27日にかけて富士山8合目で参与観察を行った結果、軽装での入山や登山道外への立ち入りが頻繁に確認され、登山客が情報を十分に取得・理解していない可能性が示唆された。富士宮ルートの関係主体へのインタビューからは、多くの団体が多様な手法で情報を発信している現状が確認された。一方で、各団体が発信する情報の中身を分析したところ、安全に関する情報が、観光情報等の登山者が選好する情報の中に「埋没」している可能性が示唆された。発信側は「提供済み」と認識しているが、媒体内の情報配置や到達経路の複雑さが、結果として登山者の認知を阻害していることが考えられる。登山者に重要な安全情報を優先的に、かつ強制的に取得させる仕組みの構築など、情報発信のあり方の再設計が不可欠である。
著者氏名 ○作森元司郎
著者所属 筑波大学人間総合科学研究群
キーワード 富士宮ルート, 山小屋, 登山道外侵入, 事前学習, 登山者行動
Key word Fujinomiya Route, mountain hut, off trail, E-learning, Hiker behavior