第137回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

風致・観光部門[Landscape Management and Tourism]

日付 2026年3月18日
開始時刻 ポスター発表
会場名 多目的ホール
講演番号 PB-10
発表題目 市民科学データから評価する森林空間利用施設の文化的生態系サービス
Evaluating Cultural Ecosystem Services in Forest Recreational Areas Using Citizen Science Data
所属 国立研究開発法人 森林総合研究所
要旨本文 近年、人々のインターネット上での情報行動は益々活発となり、投稿された情報を活用した生態系の文化的サービス評価研究がなされてきた。しかし、それらの情報はビッグデータとしての量で扱われることが多く、投稿そのものが持つ質的な側面に着目した研究は未だ少ない。そこで本研究は、特定の施設へ投稿された野生生物写真データを、実際の撮影地と施設管理状況の現地調査と合わせて分析し、投稿の時空間分布、記録された生物種、データバイアスについて詳細な検討を行った。市民科学プラットフォームBiomeにおいて、全国10カ所の「自然観察の森」を対象として投稿された約5,000枚のジオタグ付き写真を収集し、現地調査を実施した。その結果、投稿は特定の季節において、アクセスの良い遊歩道近くに集中しやすく、記録対象は視覚的に魅力的で認知度の高い種に偏る傾向が確認された。また、積極的なデータ貢献者の存在による投稿数の偏り、誤同定や屋内展示生物の混入という形でのデータ品質の問題も確認された。これらの特性は、人々の自然との関係性や文化的価値を見出す対象を理解する上で貴重な情報を提供し得る。
著者氏名 ○神宮翔真
著者所属 国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所森林管理研究領域
キーワード 文化的生態系サービス, ソーシャルメディア, 市民科学, 自然観察の森
Key word Cultural Ecosystem Services, Social Media, Citizen Science, Nature Sanctuary