第137回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

林政部門[Forest Policy]

日付 2026年3月17日
開始時刻 ポスター発表
会場名 多目的ホール
講演番号 PA-7
発表題目 輸入依存の木質バイオマス発電所集積地域における原料調達の構造
Raw material procurement structure in the concentrated district where woody biomass power plants depend on imports
所属 九州大学大学院
要旨本文 近年、2050年カーボンニュートラル社会の実現に向けFIT・FIP制度による木質バイオマス発電の導入が進んでいる。同制度は「地域活性化」を法目的の一つに掲げるが、実際には大規模な輸入材依存型施設の立地が相次ぎ地域循環型経済との乖離が課題となっている。本研究は、この乖離が生じる要因を制度的構造の観点から明らかにすることを目的とした。福岡県を対象に、貿易統計や行政資料の分析、及び発電事業者、チップ業者、森林組合への半構造化インタビュー調査を実施した。分析の結果、貿易統計より発電所稼働に連動した燃料輸入の急増が確認された。また行政資料より、制度設計側が地域活性化を認識しつつも、現行の価格設定の構造が事業者の経済合理性に基づく大規模輸入型の選択を許容している状況が示唆された。インタビュー調査では、事業者が環境配慮方針を掲げる一方で、国産材の量・質における安定供給の困難さからリスク回避として輸入材を選択している実態が把握された。以上より本研究では、現行制度における区分や規模に応じた買取価格や、地域経済付加価値の評価等、国内資源活用と地域活性化を実質化させるための課題について考察した。
著者氏名 ○片平帆香1 ・ 藤原敬大2 ・ 佐藤宣子2
著者所属 1九州大学大学院生物資源環境科学府 ・ 2九州大学大学院農学研究院
キーワード 未利用木材, PKS, FIT制度, 地域循環, 福岡県
Key word unused wood, Palm Kernel Shells, Feed in Tariff, regional circulation, Fukuoka Prefecture