第137回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

林政部門[Forest Policy]

日付 2026年3月17日
開始時刻 ポスター発表
会場名 多目的ホール
講演番号 PA-24
発表題目 近世木材流送と近代軌道輸送間の史的空白―鬼怒川流域塩谷地域-
The Historical Gap Between Early Modern Timber Floating and Modern Rail Transport
所属 宇都宮大学
要旨本文  栃木県の塩谷地域は、近世は宇都宮藩、日光神領の「御山」であり、鬼怒川水系・御用川により宇都宮城下、江戸へ河川流送が、近代以降では森林軌道と鉄道による木材運搬がなされた記録がある。幹線交通に近く豊かな蓄積を持つ当地の森林は、近世、近代を通して木材需要に応えたとされるが史実には空白があり不連続的な理解に留まっている。本報告は、異時点における研究から浮かび上がる史的空白を明示することを目的とする。先行研究(近世文書の翻刻ほか郷土資料の収集・整理)をもとに、踏査、町民活動への参加、聞き取り、地図化を行った。和氣家による森林管理は明治9年(1876)山林原野等官民有区分処分方法による高原山官林化により縮小したこと、現塩谷町船生地区から北伸した森林軌道は旧藩有林だった国有林の森林資源の搬出を目的に導入され、軌道・駅舎跡、運用年代、搬出方法を確認した。御用川最後の木材流送記録は明治13年(1880)、森林軌道と接続し人員・木材・鉱物を輸送した東武鉄道矢板線の開設は大正13年(1924)であり、日本が近代化路線を掲げ対外戦争への道を歩む時期に重なり、史実の収集・補強が強く求められる。
著者氏名 ○林陽輝1 ・ 佐賀信元2 ・ 山本美穂2
著者所属 1宇都宮大学大学院農学研究科 ・ 2宇都宮大学農学部
キーワード 木材流送, 森林軌道, 宇都宮藩, 塩谷町, 流域管理
Key word Timber Floating, Modern Rail Transport, Utsunomiya Domain, Shioya Town, Basin Management