第137回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

林政部門[Forest Policy]

日付 2026年3月18日
開始時刻 ポスター発表
会場名 多目的ホール
講演番号 PA-23
発表題目 林業従事者が抱く「森林生態系サービスに関する価値観」尺度の開発
Development of a Scale Measuring Forestry Practitioners' Value Orientations Toward Forest Ecosystem Services
所属 森林総合研究所
要旨本文 森林がもたらす生態系サービスが損なわれる要因には、森林の人為的開発・改変、管理縮小や放棄が少なからず関わる。よって、森林の生態系サービスの維持には、林業従事者の森林への関与のあり方や意識様態を明らかにすることが重要となる。そこで本研究では、林業従事者がもつ“森林生態系サービスに関する価値観”を把握するべく、そのための心理尺度を開発するための調査を実施した。生態系サービスの維持に関連する既往尺度項目を抽出し、林業従事者向け調査(全国オンライン調査および山梨県と鳥取県郵送調査 n=255)と一般向けオンライン調査(n=5877)を行った。これを分析すると、尺度を構成する価値観として、生態系中心的価値、人間中心的価値、感情および社会的便益に関する関係性価値が確認された。林業従事者はその役職、経験年数に寄らず各価値観の多寡は多様だった。また、生態系中心と関係性価値は、施業時の崩壊・地すべり等の災害リスク、路網や作業道の整備、水源・河川保全、野生生物保護といった配慮意向に概ね中程度の相関を示した。作成された尺度は、林業従事者が生態系サービスを重視する施業配慮と関連する妥当なものと考えられる。
著者氏名 ○大塚啓太1 ・ 芳賀大地2 ・ 田開寛太郎3
著者所属 1国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所森林管理研究領域 ・ 2鳥取大学農学部 ・ 3都留文科大学教養学部
キーワード 生態系サービス, 林業従事者, 心理測定尺度
Key word Ecosystem Service, Forestry Practitioner, Psychometric Scale Survey