第137回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

微生物部門[Forest Microbes]

日付 2026年3月18日
開始時刻 11:00
会場名 304
講演番号 M-7
発表題目 木槌による打音の異常はどのような病徴を反映しているか:広葉樹での事例
What symptoms are reflected by abnormal sounds with a mallet? a case study in broadleaf trees
所属 森林総合研究所
要旨本文 木槌で樹幹を叩き,発する音を聞き取ることで樹体内部の異常の有無を診断する方法は,簡便なためにしばしば用いられる。本研究では,木槌による打音に異常が認められた場合,どのような外観上の病徴や樹種の違いを反映しているかを明らかにするために,野外調査を行った。調査は2025年4月に茨城県北部の天然林内に設置された6haプロット内で実施し,胸高直径10・以上の生立木の樹幹を対象に打音調査と目視による外観上の病徴(枝枯れ,空洞など18項目)を記録した。本調査の結果,45種2402本の樹幹のうち,打音の異常の有無と病徴の有無が一致した樹幹は1667本であった。病徴があった樹幹は976本で,このうち打音の異常があった樹幹は391本であった。病徴が認められた樹幹について,打音異常の有無を応答変数,樹種と病徴の種類,胸高直径を説明変数としたGLMにより解析したところ,イヌブナやミズキなどの6樹種と胸高直径の太い樹幹で異常な打音が出やすいという正の効果が,太い落枝の痕跡,枝枯れ,樹幹の傷の3種の病徴では異常な打音が出にくいという負の効果が認められた。打音による診断においては,樹種や病徴の種類により,精度が異なるものと考えられた。
著者氏名 ○山下聡 ・ 鳥居正人 ・ 升屋勇人 ・ 服部友香子 ・ 柴田銃江 ・ 小黒芳生
著者所属 国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所
キーワード 樹洞, イヌブナ, 胸高直径
Key word hollow, Fagus japonica, DBH