第137回日本森林学会大会 発表検索
講演詳細
微生物部門[Forest Microbes]
| 日付 | 2026年3月18日 |
|---|---|
| 開始時刻 | 10:00 |
| 会場名 | 304 |
| 講演番号 | M-4 |
| 発表題目 | 北海道東部のアカエゾマツ林における地表更新の成否と土壌病原菌の関係 Relationship between natural regeneration of Picea glehnii and soil pathogens |
| 所属 | 東京大学大学院 |
| 要旨本文 | 北海道東部の一部地域ではアカエゾマツの純林が成立するが,林分によってその更新動態は異なり,倒木更新が卓越する林分(A)と,地表更新が多数みられる林分(B)が存在する。林分AとBでは当年生実生の発生数が大きく異なることから,2つの林分で更新動態が異なる要因は土壌病原菌による発芽阻害の有無にあると仮説を立てた。2024年の積雪前に,林分Aと林分Bにおいて8 m四方の区画をそれぞれ6つ設定し,各区画の地表にアカエゾマツの充実種子が入ったシードバッグを25個設置した。融雪後にこれらを回収し発芽試験を行ったところ,林分Aでは発芽率が0_4%であったのに対し,林分Bでは68_96%の種子が発芽した。林分Aでは,エゾマツの病原菌として知られる暗色雪腐病菌やLachnellula sp.,Encoeliopsis sp.が未発芽種子から多く分離された。また,各林分の落葉層に生息する菌類のメタバーコーディング解析を行ったところ,林分Aで分離された種が林分Bでは検出されなかった。以上のことから,積雪期に種子に感染する菌類の有無が,アカエゾマツ林の更新動態を決定づける要因の1つであると考えられる。 |
| 著者氏名 | ○岩切鮎佳 ・ 松下範久 |
| 著者所属 | 東京大学大学院農学生命科学研究科 |
| キーワード | 天然更新, 雪腐病, メタバーコーディング |
| Key word | Natural regeneration, Snow blight, metabarcoding analysis |