第137回日本森林学会大会 発表検索
講演詳細
微生物部門[Forest Microbes]
| 日付 | 2026年3月18日 |
|---|---|
| 開始時刻 | 9:30 |
| 会場名 | 304 |
| 講演番号 | M-3 |
| 発表題目 | 木材変色菌Chalaropsis thielavioidesのスギに対する病原性評価 Pathogenicity of a sap staining fungus, Chalaropsis thielavioides, on Japanese cedar |
| 所属 | (国研)森林研究・整備機構 |
| 要旨本文 | 木材生産におけるポストハーベスト段階の問題の一つとして、腐朽菌や変色菌による材質劣化があげられる。変色菌は木材の化粧性を損なうため、古くから被害実態や防除法が考えられていた。特に青変菌による変色被害はマツ類やカラマツで問題となっている。一方でスギ、ヒノキにおける変色被害はほとんど報告されておらず、その実態は不明なままであった。演者らはスギ、ヒノキの病害調査の過程で、両樹種樹皮下にかすかな変色を確認した。変色部位から菌を検出したところ、青変菌として知られるOphiostoma属菌とともに、Chalaropsis属の1種と思われる種が検出された。形態観察とDNA解析の結果、本種はChalaropsis thielavioidesと同定された。本種は作物に腐敗を引き起こす植物寄生菌として経済的に重要な種であることが知られている。そこでスギに対して病原性を有するかどうかを、新鮮丸太への接種試験により評価した。その結果、対照区と比べて有意に大きい内樹皮の壊死斑を形成した。丸太接種のため通水阻害評価は行っていないが、形成層に壊死を引き起こしたことから、病原性はあると考えられた。植物防疫の観点から今後様々な変色菌についても病原性の確認が必要である。 |
| 著者氏名 | ○升屋勇人1 ・ 服部友香子1 ・ 市原優2 |
| 著者所属 | 1国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所きのこ・森林微生物研究領域 ・ 2国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所関西支所 |
| キーワード | 材変色, スギ, ヒノキ, 青変菌 |
| Key word | sap stain, Cryptomeria japonica, Chamaecyparis obtusa, blue stain |